やっと出版にこぎつけた!さて…
何度も書いていますが、僕は書籍を出版するというのが生まれて初めてであります。自著としては紛れも無く処女作なわけで、出版業界の常識というか、僕自身が出版にあたっての要領を全く得ていません。去年の秋に企画をいただき、冬の間に2ヶ月間ほどうんうん唸りながら(ウソです。黙々とです)執筆をし、それから春にかけて内容を練りあげると同時に、非常に重要な本のプロダクツデザインともいうべき装丁を施します。これがまた一大事でした。
この本には師匠の池上彰さんが特別寄稿してくれているのですが、最初の束見本のデザインの時は、そこのところが強調されすぎていて、「池上さんまた新刊書出したんだ」と大いに誤解を招く装丁。デザイン会社の狙いが裏目に出て、池上さんが広告塔のようになってしまい、てんやわんやだったのは、以前の日記に書いたとおりです。FBでも散々冷やかされながらもデザインに配慮してもらい、すんでのところで著者の名前よりも大きなフォントで『池上彰』と書かれるのを免れました。声を大にして言いますが、著者はまぎれもなく私「杉江義浩」であります。
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ニュース、みてますか? -プロの「知的視点」が2時間で身につく- (ワニブックスPLUS新書)
それから印刷やら製本と手間ひまをかけて、ようやく一冊の本が刷り上がりました。「ニュース、みてますか?」タイトルも悪くない。いやあ、めでたいめでたい。といったところで見本刷りから初版7,000部が全国各地の書店に行き渡るのに、さらに一週間かかります。発売は4月8日です。テレビ放送の業界で生きてきた僕としては、スピード感が全く違う出版の業界に、何とも待ち遠しい気分になっております。(ただ単に僕がせっかちなだけかな?)で、次のステップは「献本」であります。
「え?!献本?」そうでした。みなさんのお陰様で無事に処女作を出版することができたのですから、お世話になった方々へ書籍を謹呈しなければなりません。僕の場合、何から何までお世話になりっぱなしでいくらあっても足りません。「送り先のリストをくれたらこちらで献本しときますよ」と出版社の方は言って下さいましたが、なにぶん個人情報満載なので、僕は自分で献本することにしました。封筒と住所録を用意します。さて。なにか足りない気がする、と思ったら「謹呈」ののし紙です。たしか今までご本を頂いた時には、のし紙がついていたような気がします。
さて、そののし紙ですがコンビニには売っていません(あたりまえですね)。東急ハンズに行けば売ってるかな、と思ったけれど、それだけのためにわざわざ東急ハンズに行くのもなんですし、東急ハンズにも売って無かった時のショックはあまりあるものがあります。というわけで見よう見まねでワープロで紙にプリントアウトして、一本一本等しい幅に切ってのし紙を作りました。なんともアナログな作業であります。紙を等間隔に切るというのは、昔の写植屋さんじゃないとそれなりに難しいわけでして、ぷるぷる震える手でどうにかそれらしい代物を作り上げました。できました。これを挟んで送付すればいいわけです。
ここで出版業界に詳しい人にお尋ねしたいのですが、この「謹呈」ののし紙ってえのは売ってるものなんでしょうか? それとも毎回、著者が手作りしているものなんでしょうか? 大量に出版物を出している大作家さんたちが、例えば村上春樹さんあたりが、みな僕のようにぷるぷるとカッターナイフを使ってコピー用紙を切り刻んでいいるとは、とても思えないのですが、、、。
ysugie
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FBで出版業界の友人からさっそく回答をいただきまして、「短冊は出版社が印刷屋さんに頼んでる」そうです。言われてみれば当たり前ですね。(汗