20130605-185203.jpg局内にある売店の小さな電気屋さんでも、堂々と誇らしげに売られていた。時代はハイビジョンから4K画質へということだろうか。もう民生用のテレビが売りに出ているのには正直言ってびっくりした。僕たち制作側は、まだやっとハイビジョンが定着したとほっとひと安心していたところなのに。

ところで画質がハイビジョンの4倍にになって、なにか良いことがあるのだろうか?画面がきれい、ただそれだけ。たかがそれだけだけど、されどそれだけな気がします。

昔のテレビ(4:3とも呼ばれるけど、正確にはStandard Definition 略してSD画質と呼ばれるやつですな。業界では走査線が525本なのでゴーニーゴとか呼ばれたりもします)まあ、長年僕たちの時代ににはテレビといえば4対3の画面で、走査線がチラチラ見えるやつで、十分満足しておったわけです。今はハイビジョンがデフォですよね。

そんな時思い出すのが、SDからハイビジョンに移行するときの体験なんです。なにせ機械の方は立派に普及していくのに肝心の「番組」が無い!コンテンツが無いわけです。それで局をあげて大騒ぎになり、ハイビジョンの番組を作れ−!と大号令がかかり、僕のところにもその仕事が打ち込まれてきました。当時ハイビジョンのロケをしようと思ったら、カメラ一台では足らず中継車まで連れだしてロケに出かけなければならなかったのです。僕は北海道の富良野まで中継車を運んでハイビジョンの番組を作りました。

内心、SDで十分じゃないか、ハイビジョンの高画質なんていらないよ、と思いながらも局の命令ですから二ヶ月にわたってロケを敢行しました。するとどうしたことでしょう。僕の目に異変が起き始めたのです。二ヶ月のあいだハイビジョンの画面ばかりをを見続けていたせいでしょう。たまに家に帰って自宅のSDのテレビ番組を見ると、汚くて見ちゃいられない、と感じるようになったのです。

人間、いったん高画質の画面に目が慣れてしまうと、もう後戻りができない。目が肥えてしまうというか、美味しいいものを食べて味覚が肥えてしまうともうマズイものは食べられなくなってしまう、そういう現象が起きてしまうようなのです。いったん目が慣れてしまうと後戻りできない、という原理をその時悟りました。今回の4K、そして既に技術的には完成されている8Kの高画質画面への以降も、その原理によりまして時間の問題だと思うのであります。

ただし! 肝心のコンテンツ、番組がない!

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2 thoughts on “時代は4K?

  1. スゴ〜ィ!

    なんか…何もかも肥えてそうで近寄り難くなってきましたよ((((;゚Д゚)))))))

    綺麗なお姉さんばかり周りにいたら、僕なんぞ草と間違えるのでは!?笑

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