どこが出元か分からない市場調査と怪しいアプリ
今日は第50回衆議院議員総選挙の投開票日です。で新聞社などの独自調査による政党支持率が発表されるのですが、これはどこの報道機関が調べたのか、うっかりしてニュースソースを記録しそびれた、出本のわからないネット上の拾い画像です。
なのでフェイクニュースかもしれない、と眉毛に唾をつけてご覧ください。そんなに変なサイトは見に行っていないので、そんなデマをつかまされたとは思っていません。支持政党なし、という方々が相変わらず多いのは今まで通りだし、他の大手マスコミでも今回は裏金議員の非公認という自民党(2000万の資金を裏金議員に出してあげていた、という一部の報道がありましたが)が統一教会問題も含めて苦戦するだろう。公明党がカリスマ池田大作の死去で求心力を失っている面もあり、自公で過半数を割るんじゃないかという声もよく聞こえます。
それにしてもこの「比例投票先」というのは、立憲、維新、国民に盛りすぎなんじゃね?という気もいたします。自公で過半数を取れても、石破さんの人気は驚くほど低く、史上最短の総理大臣として名を留める可能性が高いです。その辺は盛り込んであるので、こうゆう考え方もあるんだな、くらいに見る分には問題ないでしょう。
このサイトが怪しいと思ったのは、「あなたと政党のマッチングアプリ」というウェブアプリを載せていたことです。そのアプリはたった20問の簡単な質問に答えるだけで、あなたの考えに近い政党とマッチングというもの。これが怪しい。まあ私も遊び半分で質問に答えてみました。(あー、URLを控えておけばよかった。ブラウザの履歴にあるかな)
結果はすぐに出ました。
えー、ウソでしょう?
私の考えとは全然違う。ていうかむしろ真逆に近い。何のAIか知らないけど、こんな有権者を騙すようないい加減なアプリを選挙期間中に公然と晒すのだから、まともな報道機関のすることではありません。この一点だけをみても、一気にこのサイトの信頼感はガックリと私の中で崩壊しました。
そもそもマッチング度1位の社会民主党。あの政党は今でもあるのだろうか。福島瑞穂ちゃんが今でもひとり親方として頑張ってるらしい、と風の噂に聞く程度。日本共産党も志位和夫さんのカリスマ性があったものの、この党名では選挙前から票を取れないだろうな、と普通の感覚でわかります。それに連立には参加せず、大勢に影響なし。
れいわも山本太郎さんの「消費税廃止論」。口もうまいし耳障りの良いことを言ってますが、財源確保の見通しはどうなってんの?と簡単なツッコミで、プロからは疑問符がつきまくり。マッチングアプリが上位3等として私におすすめの政党、社民党、共産党、れいわ。
この3党には私は間違っても入れることはないでしょう。じゃあこのマッチングアプリは、いったい何を根拠にこんなモデレーションをしてきたのでしょう。私のように自分の投票行動をあらかじめ考えてあり、ちょっと遊び半分でアプリを試しただけなら、笑い飛ばすこともできるでしょう。
でも本気で選挙に行くために勉強している人。初めての選挙でどの政党名を書けば良い分からず悩んでいる若い人、自民党にはお灸を据えたいが、他にどんな政党があるのかよく分からない人。そういう人たちはこのマッチングアプリを使って、得られた情報を元に今日の選挙で投票するかもしれない。
あと1時間ほどで投票所が開きます。先日も書きましたが、第40回、第45回というキリ番の総選挙では、自由民主党は煮湯を飲まされた歴史があります。第40回の総選挙では細川連立内閣が生まれ、新党政治が流行りました。第45回の総選挙では民主党鳩山内閣が生まれ、自民党は完全に下野しました。
ジンクスを担ぐのなら、今日の第50回総選挙も何かが起きるような気配だけは見せています。とはいえ変なマッチングアプリ(僕はこれは公職選挙法違反ではないかと思っています)に騙されず、自分の頭でしっかりと考えて投票所に足を運んでください。
東京は今日も天気に恵まれたようです。全国的にも暑くも寒くもなく、投票所に行くには絶好のお天気です。僕はどの党が勝つかという勝敗よりも、投票率の方が気になります。投票率が低いということは、国民が諦めにも似た政治不信を持っていることを示し、投票率が高いということは、国民が今後の政治に期待を持ち、諦めずにいることを示しています。
どの政党が多数派を占めても、日本が大きく動くわけではありません。新党ブームの時は自社さ連立政権というのができ、なんと社民党の村山富市さんが首相の座につきました。自衛隊反対主義者の社民党が自衛隊の最高指揮官になるのですから、何が起きるかと心配しながら自衛隊の動きを見ていましたが、普段通り何の不安もなく現場は動いていました。
日本の景気や世界の情勢も、政党が変わったくらいで簡単に解決するものではありません。一時的な株価の乱高下はあるでしょうが、基本はなかなか変わらないでしょう。超少子高齢社会(少子高齢化社会と言ったら池上さんに直されました。「化」はいらないと)もなかなか大変です。どの政党が政権を取ったって、お爺さんが突然小学生に変わるわけではないのだから。
それでも投票に行って、一票を投じましょう。私の好きな言葉に「たとえ明日世界が終わるとしても、私は今日リンゴの苗を植えるだろう」という言葉です。
同時に最高裁判事の信任投票もあります。誰が誰だか私にも分からない。だから今までは危機感を持ってもらうために全員バツをつけていました。冤罪に苦しんできた袴田さんのためにです。でも今回はちゃんと差戻し請求を認めたようなので、久しぶりにバツをつけないでおこうかな。
ではみなさん。国民に与えられた貴重な一票。権利でもあり義務でもあるこの一票を無駄にせず、民主主義のために代議士を選びましょう!
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ysugie
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